「うちの子に限って」 元塾講師パパと娘の中学受験合格大作戦

元塾講師。自分の子供も中学受験準備開始。現在は私自身の試験準備のためにブログを休止しています。

遅れを取り戻すラストチャンス!<高校受験スタートダッシュ!新中学3数学の俯瞰図(ふかんず)その2>

こんにちは

みなさん、新学期をどのようにお過ごしでしょうか?

新しい担任の先生、新しいクラスメイト、など慣れてきたころではないでしょうか。

 

前回は、新中学3年生の数学の勉強方法について、1学期に学習する単元がそれぞれ相関しており、今学習している単元が次の単元の基礎になっていることを説明しました。

 

またそこではゴールである二次関数よりも頻出分野である「二次方程式」に関する問題が解けるようになることを目標に勉強を進めよう!という話をしました。

 

それを前提にして、中学3年生の一学期の学習のコツを今回はお話しします。

 

高校受験において、中学3年生の1学期こそ

「勉強の遅れを取り戻すラストチャンス」

だと考えて下さい。

 

勉強が遅れている人が、この時期を大切に乗り越えられなかった場合には

残念ながら9月以降に取り戻すのは非常に厳しくなります。

 

かといって部活や友達との付き合いを犠牲にしてまで猛勉強に励む必要はありません

(注:難関校を目指している人は猛勉強してくださいね)。この時期の乗り切り方にはコツがあり、それを今回紹介しますので参考にしてください。

 

1)内申書対策

 まず提出物や宿題、授業態度、出席など、これまで以上に自分を糺して内申書対策を行っていきましょう。一部のトップ校を除き、多くの公立高校では内申書が占める割合が大きくなります。

 推薦で公立高校の合格を勝ち取る人も多いので、内申書対策は抜かりなく行っていきましょう。

 

2)1学期の試験対策

 中3の1学期の定期試験は、特に数学に関しては中学最後のボーナスタイムといえます。なぜなら試験の内容はほとんどが計算問題であり、それも教科書ワークや「必修ワーク」などの傍用問題集のA問題レベルを完全に解けることで高得点が狙えるからです。

 

 ここで一つ逸話をご紹介します。私が過去に指導した中3生ですが、その子は私が指導する前までは数学の点数は良くて10点台、酷いときは一桁の生徒さんでした。

 私はこのお子さんの指導に中3の6月から着任しましたが、もうすぐ定期試験だと基本的な公式も覚えていない状態でした。

 そこで私はある提案をしました。

「試験までの期間、自分が覚えていない式の展開、因数分解、解の公式などの公式は、教科書の公式を見ながら解いてもよいから、毎日30分以上はそこを勉強する」

「試験直前には、その公式を丸暗記でよいから覚えてしまう」

 そしてこれが一番の作戦だったのですが

「試験が始まったら、丸暗記している公式をまずテストの余白に書く。そして試験中はその余白に書いた公式を見ながらいつものように問題を解きなさい」

 

 彼はこのやり方を実行しました。そして、それまで一桁続きだった数学のテストで、なんと60点中42点を獲得したのです。

 

 

 もちろん、このやり方は付け焼刃にすぎませんので、誰にでもお勧めできる方法ではありません。しかし、とにかく定期考査をクリアすることが内申書につながるわけですから、有効な作戦の1つだと考えております。

 

 また、この逸話は、1学期の数学の試験がそれだけ計算重視ということも表していると思います。

 

3)1,2年生の復習

  最後に1,2年生の復習をこの時期にある程度、やっておきましょう。1,2年生の問題集をすべてやり直す必要はありません。ここはポイントを絞ってやってほしいのですが、長くなりますので、この続きは次回に紹介したいと思います。