灘中 算数研究 2001年度1日目 大問10
●ラサール中対策としての灘中1日目問題
2019年度の久留米附設中の大問4に「円の周りを扇形が回転する問題」を取り上げ、その類題として灘中2015年度1日目大問9を紹介しました。
そしてこの2つの問題は非常に似ており、久留米附設中の算数対策として灘中1日目過去問題を演習することは有効である、という話をしました。
今回はその久留米附設中と並ぶ九州の雄、ラサール中の算数対策としても灘中の過去問演習は有効であることを紹介します。
●あえてコピペしてみました
今回扱うのは灘中2001年度1日大問10とラサール中学の平成19年年度の大問5。この2つは数値が違うだけで、ほぼ同じ問題です。
上記の灘中2015年度1日目大問9は「扇形が円の周りを回転する設定」でしたが、こちらはその逆で「扇形の周りを円が回転」します。
この設定は他中学の入試問題や高校入試などでもよく見られる設定ですが、今回の2問はほぼ同じ問題なので解説図もあえてコピペして数値だけを変えて掲載しています。
●灘中過去問演習で精神的な余裕を持とう
この問題からも考えられるようにラサール中の対策としても灘中1日目問題の過去問を演習しておくことはメリットがあります。この問題は決して難問ではないですが、灘中の問題を解いていた子は精神的な余裕をもって完答できたことでしょう。
●灘中2001年度1日目大問10
①扇形の三つの角では半径6cmの円として回転する。半径3cmではないので注意すること。
●ラサール中 平成19年度大問5
①あえてコピペしてみた。
②灘中の問題と違うのは、それぞれの半径の長さ、中心角のみ。灘中では1/3円として計算した部分が135/360になるので注意。
③高度な計算テクニックとして、18×18-12×12=(18+12)(18-12)=180を紹介した。同様に6×6-4×4=(6+4)(6-4)=20など利用できる。併記した正方形の面積図で証明できるが、覚えておくと便利なので要チェック。
なお、解答はあくまでも一小学生の父親として問題を解いた痕跡であり、間違いや解法のマズさなどはご理解の上で閲覧ください。